「藤の襲のコースター」
襲(かさね)とは平安時代に発展した日本の文化です。
十二単衣のような重ね着をしたとき、襟元、袖口などを少しずつずらしすと、色の重なりができあがります。
このような色の組み合わせにより、季節の変化を表現し楽しむことを襲と言います。
昨年からこの「襲」をテーマにしたリネン製品を株主のみなさまにお届けしております。
今回は「藤の襲」の配色です。
藤の花の淡い紫と葉の緑の世界観をリネンのコースターで表現しました。
紫は古くから、東洋でも西洋でも高貴な色とされています。
そして、古代日本の冠位十二階において紫は最も高貴な色でした。
現在NHKで放映されている大河ドラマ「光る君へ」の紫式部の作品、源氏物語の中でも「若紫」「藤袴」「藤壺の宮」
「紫の上」など藤や、紫にまつわる表現が数多く見られます。
紫は日本人にとって特別で、多くの人を魅了した色だったと言えます。
コースターの中央に配した刺繍は水引の「あわび結び」をモチーフにしています。
一度結ぶと簡単には解けず、縁が固く結ばれるといわれる結び方です。
水引の結び方は他にも、真結び、両わな結びなどがあり、慶事、弔事に合わせ使い分けされ
時代や地域、流派によって異なり日本の文化ならではの奥深さを感じさせてくれます。
藤の花の世界観や、古来の日本の文化をテーブルの上でお楽しみください。